医療用ガス

各種医療用ガス

医療で使用されるガスの総称です。主に酸素(液体酸素)、窒素(液体窒素)、二酸化炭素、亜酸化窒素、人工空気、滅菌ガスなどがあります。医療用ガスは、患者さんへの投与、また、手術器械の作動、手術器具の殺菌などそれぞれの用途によって異なります。

医療用ガスと産業用ガスの大きな違いは規制を受ける法律で、製造において産業用ガスは高圧ガス保安法のみとなりますが、それに対して医療用ガスは高圧ガス保安法に加え薬事法の規制も受けることになります。

医療ガスボンベ取扱の注意点

・使用時は必ずラベルでガスの種類を確認する。
・使用後はバルブを必ず閉じ、ガスがでないことを確認する。
・種類の異なるガスボンベを同じ場所で保管しない。
・MRI検査室など磁場がある場所に持ち込まない。
・バルブはゆっくり開閉する。
・器具等を使用して移送する場合は適したもの使用する。(手持ちの場合は構造の弱い箇所を持たない)
・保管は安定した場所でボンベラックなどを使用する。
・直射日光の当たらない40℃以下の場所で保管する。
・周囲(2m以内)に火気を置かない。

流量計(酸素)

病院の病室等に設置された医療用ガス中央配管の院内アウトレット酸素(緑色)に接続するタイプや、酸素ボンベに接続し、酸素量を調節して患者さんに投与するタイプ、 また、加湿瓶を接続して湿潤して投与するタイプがあります。

酸素流量計には、大気圧式(IN式)恒圧式(OUT式)があり、大気圧式は低流量のみでしか使用できないのに対し、恒圧式は低流量・高流量の両方に使用できます。(※恒圧式は、使用しない時に院内アウトレットなどに接続していると破損する危険性があります。) 

酸素流量計は、フロート式ダイヤル式の二種類があり、見た目の点で大きな違いがあります。

酸素の流れを目視できるフロート式は信頼性が高く、操作性は簡単なダイヤル式の方か高いです。用途により使い分けることができます。

酸素残量の計算および使用可能時間の計算

■ 圧力計の単位が「MPa」                   

①酸素残量(L) = ボンベの内容量(L) x 圧力計の数値 x 10
( 圧力計の単位が「kgf/㎡」の場合は、酸素残量(L) = ボンベの内容量(L) x 圧力計の数値)

        ↓

②使用可能量(L) = ①酸素残量(L) ×0.8(安全係数)

        ↓

③使用可能時間 (分)= ②使用可能量(L)÷流量

■ 酸素ボンベ使用可能時間

ボンベ容積3.4L(内容量500L用ボンベ)の場合

※下記の表は参考です。
酸素ボンベの使用時は必ず残量確認を行い、使用可能時間は余裕をもって使用してください。

 ボンベ圧力(MPa)
14
13121110
使用流量(L/分)
0.5
761分707分652分598分544分489分435分380分326分272分
380分353分326分299分272分244分217分190分163分136分
1.5253分235分217分199分181分163分145分126分108分90分
190分175分163分149分136分122分108分95分81分68分
2.5152分141分130分119分108分97分87  分76分65分54分
126分117分108分99分90分81分72  分63分54分45分
95分88分81分74分68分61分54  分47分40分34分
76分70分65分59分54分48分43  分38分32分27分
663分58分54分49分45分40分36  分31分27分22分
754分50分46分42分38分34分31  分27分23分19分
847分44分40分37分34分30分27  分23分20分17分
942分39分36分33分30分27分24  分21分18分15分
1038分35分32分29分27分24分21  分19分16分13分
1525分23分21分19分18分16分14  分12分10分9  分
 
0.5217分163分108分54分
108分81分54分27分
1.572分54分36分18分
54分40分27分13分
2.543分32分21分10分
36分27分18分9分
27分20分13分6分
21分16分10分5分
18分13分9分4分
15分11分7分3分
13分10分6分3分
12分9分6分3分
1010分8分5分2分
157分5分3分1分

流量計取扱注意点

・流量調整器にパッキンがついてることを確認する。(パッキンの劣化、口金付近に塵埃がないことを確認する。)
・流量調整器のダイアルを「0」または「OFF]にする。
・流量調整器の接続の時ヨーク式は流量調整器のピンとボンベの穴の位置を正確に合わせネジ式はスパナでしっかり締めるつける。
・流量調整器をボンベからは外す時はボンベの元栓をしっかり閉め残量表示計のハリが「0」になっていることを確認する。
( 流量調整器 に残圧が残っている場合は、 ボンベの元栓をしっかり 閉めた状態でダイアルを一番低い流量に回して 残圧 を「0」にする。)

流量調整器一体型酸素ボンベ
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タッチワンHP:大陽日酸社製

バルブ一体型酸素流量調整器は、流量計の面倒な取り付け作業が必要ないので、流量調整器の交換作業や残圧解除作業の削減もでき、運搬も簡単です。
また、人為的な漏れや緩み、開栓忘れや残圧解除忘れを防止にもなり、ボンベ+流量調整器と比較して突出箇所がないので、ストレッチャーなどにぶつけて流量調整器を破損させる事故防止の効果もあります。
ただし、上記のようなメリットがある反面決して安価ではなく、ボンベ+流量調整器に比べかかるコスト負担が大きいというデメリットもあります。

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甲村酸素では、医療現場で培った長年の実績および知識を通じて各種医療ガス・医療機器・医療材料など医療に関わる様々なサービスを提供しています。