
ヘリウムガス(He)
ヘリウムガス(He)
ヘリウムガスは、空気中にごくわずか(0.001%)しか含まれておらず、気体の中では2番目に軽い気体です。また、ヘリウムガスが液化した場合-269℃と極低温です。液化ヘリウムの沸点は-273℃(絶対零度)であり、その温度に到達しなければ液体になりません。ごくわずか含まれていない空気中からヘリウムを精製するとなると大変困難であり、効率が悪すぎます。そこで、天然ガスを採掘する際にその天然ガス中にわずかに含まれている(約0.5〜1%)ものを精製しており、採掘国としては、アメリカ、カタール、ロシア、アルジェリア、ポーランドがあり、日本では海外より輸入して使用している貴重なガスです。
ヘリウムガスの用途としては、空気より軽いという性質を活かし、身近なとこでは、お祭りやディズニーランドなどで使用されている「風船」優雅に空を飛行している「飛行船」、また、ヘリウムガスを吸って声が変わる現象はヘリウムガスの方が空気中より音をつたえるスピードが速いという性質を利用しています。
産業分野では、光ファイバーや半導体の製造現場で使用され、液化ヘリウムとしては、極低温の性質を活かしリニアモーターカーの動力源である「超電導発電機」の冷却として利用されています。超電導の状態を作り出すためには、電気抵抗をゼロにしなけれななりません。その状態(電気抵抗ゼロ)は物質を一定の温度以下に冷却することで作り出すことができます。その冷却時に液化ヘリウムが使用されます。この電気抵抗をゼロを作り出すための冷気方法は医療分野でも活用され、「MRI(画像診断器)」にも利用されています。(ヘリウムガスは大変貴重であるため、現在は超電導磁石をヘリウムで密封された容器に格納し外部から冷却することで、ヘリウムの追加充填を必要としないMRIが開発されています。)
ヘリウムガスの性質
| 色 | 無色 |
| いおい | 無臭 |
| 重さ(空気比較 比重:1) | 軽い(比重:0.138) |
| その他 |
不活性ガス 通常の状態では他の元素や混合物とは反応しない 液化時は-269℃と極低温である(沸点は-273℃) 金属、プラスチック、ゴムを侵さないのででほとんどの金属および材質が使用可能である 語源はギリシャ語の「太陽」 |
用途
医療分野・・・MRI(画像診断器)、研究用分析ガスなど。
産業分野・・・光ファイバー、半導体、超電導発電機の冷却、風船、飛行船など。

MRI

半導体

飛行船
